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4.42016
経管栄養法(胃瘻)
心を込めて丁寧に、看護師である、または看護師を目指す、あなたのお話、愚痴・お悩みなどを肯定的にお聴きいたします。

1.目的
● 長期間、経腸栄養が必要な場合行う
2.必要物品
栄養剤・計量カップ・イリゲーター・白湯・点滴支柱台・投与ルート・シリンジ・ディスポーザブル手袋・マスク・エプロン
3.援助の実際
1)患者に胃瘻より栄養剤を注入することを伝え同意を得る。
2)栄養剤の準備をする。
● イリゲーターに必要量の栄養剤を入れておく。
● イリゲーターのルートにクレンメを開きルートの先端まで流しておく。
3)患者の体位を整える。
● ファウラー位か座位とする。
4)胃瘻部(瘻孔部)の状態を確認する。
● 腹壁と胃瘻のストッパーとの間にゆとりがあるか。
● 腹壁に癒着せず回るか
5)胃瘻カテーテルとイリゲーターのルートと接続をする。
● 胃瘻がボタン型の場合は投与ルートをイリゲーターのルートとの間に接続をする。
6)決められた速度で栄養剤の注入を開始する。
7)注入が終了したらルートを外す。
● クレンメを閉じて胃瘻カテーテルとイリゲーターのルートを外す。
8)胃瘻カテーテルに白湯を流す。
● 栄養剤を胃内に全て注入する。
● 内服薬があれば白湯の前に注入する。
9)終了したことを患者に伝える。
● 終了後、30分以上はファウラー位か座位のままでいてもらう。
* 胃からの逆流を防止するため。
<胃瘻の管理について>
● 腹壁と胃瘻のストッパーとの間にゆとりがあるか確認する。
● ガーゼなどで覆う必要はないので入浴もそのまま行う。
● 自己抜去を行わないよう説明する(固定方法や寝衣を工夫するなど)。
4.観察項目
1)患者の顔色・表情
2)嘔気・嘔吐の有無
3)栄養剤の種類・量・注入速度は指示通りか
4)胃瘻からの栄養剤の漏れはないか
5)胃瘻部の皮膚の状態(発赤・発疹・腫脹の有無)
6)胃瘻部からの出血の有無