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3.152016
生体検査(CT・MRI)
心を込めて丁寧に、看護師である、または看護師を目指す、あなたのお話、愚痴・お悩みなどを肯定的にお聴きいたします。

1.目的
● MRI(磁気共鳴画像):脳・血流など水分が多い箇所の撮影ができる。
2.必要物品
検査着・バスタオル・スリッパなど
3.特徴
● CT・・・X線とコンピューターを使って撮影する。X線を使用しているため放射能被曝をする。
造影剤を使って撮影することもある。
● MRI・・・磁気を使って撮影する。放射能被曝がない。CT撮影よりも時間がかかる(約30分くらい)。
臓器に金属(ペースメーカーや脳動脈瘤クリップなど)がある場合は撮影できない。
4.援助の実際
● CTの場合
1)患者にCT撮影を行うことを伝え同意を得る。
* 女性の場合、妊娠の有無を確認する。
2)検査着に着替えてもらう。
* アクセサリー類を外してもらう。女性の場合ブラジャーも外してもらう(貴金属類を外してもらう)。
3)撮影室や撮影台に誘導する。
● ストレッチャーで撮影室に入る場合、看護者2人でストレッチャーから撮影台に移動させる。
4)撮影台に寝てもらい安静にしてもらうよう説明する。
● 造影剤を使用する場合は静脈注射で注入する。
● ドーム内に入って撮影するので閉塞感や圧迫感が生じる可能性があることを説明する。
5)患者の準備が終了したら待機場所に移動する。
● 患者の状態を常に観察する。
6)撮影が終了したら更衣室に誘導する。
● ストレッチャーの場合、患者の寝衣を整え撮影台からストレッチャーへ移動させる。
7)医師より画像についての説明を受けるための援助を行う。
● MRIの場合
1)患者にMRIを行うことを伝え同意を得る。
* 女性の場合、妊娠の有無を確認する。
2)検査着に着替えてもらう。
* アクセサリーやヘアピン・眼鏡・入れ歯・腕時計・磁気カードなどの金属類・磁気製品・電子機器などは、
全て取り外してもらう(磁気に引っ張られる可能性がある)。
マスカラやアイラインなど金属製の化粧品は落としてもらうこともある(入れ墨がある方は検査ができない)。
* ペースメーカーや脳動脈瘤クリップなど体内に金属がある場合は検査ができない。
上記のことを患者に説明をする。
3)撮影室や撮影台に誘導する。
● ストレッチャーで撮影室に入る場合、撮影室の前で専用のストレッチャーに患者を移動させる。
* 看護者もポケットの中(ボールペン・ハサミ・磁気カードなど)を取り出し、名札・ヘアピンなどを外しておく。
4)撮影台に寝てもらい安静にしてもらうよう説明する。
● ドーム内に入って撮影するので閉塞感や圧迫感が生じる可能性があること、撮影時間が約30分くらいかかること、
大きな機械音がすることを説明する。
5)患者の準備が終了したら待機場所に移動する。
● 患者の状態を常に観察する。
6)撮影が終了したら更衣室に誘導する。
● ストレッチャーの場合、患者の寝衣を整え撮影台から専用ストレッチャーへ移動させ撮影室を退出し、
撮影室の前で病棟のストレッチャーへ移動させる。
7)医師より画像についての説明を受けるための援助を行う。
5.観察項目
1)患者の顔色・表情
2)気分不良の有無
3)造影剤によるアナフィラキシーショックの有無