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11.272015
入浴援助
心を込めて丁寧に、看護師である、または看護師を目指す、あなたのお話、愚痴・お悩みなどを肯定的にお聴きいたします。

1.目的
● 全身を清潔にし爽快感を得ることができる。
2.必要物品
着替え・タオル・バスタオル・ボディータオル・洗浄剤(シャンプー・リンス・ボディーソープなど)・シャワーチェア・滑り止めマット・ドライヤー・ブラシ
3.援助の実際
1)主治医より入浴許可があるか確認する。
2)患者のバイタルサイン・全身状態を観察し入浴可否の決定をする。
* 発熱・高血圧(200mmHg以上)・呼吸困難・心疾患や脳卒中などの急性期は入浴を避ける。
3)バイタルサイン・全身状態に問題がなければ入浴することを伝え同意を得る。
4)患者に入浴前に排泄を済ませるように伝える。
5)点滴・創・ドレーンなどを挿入している場合は、挿入部位からの汚染を防止するためドレッシング材で保護しておく。
6)浴室の準備をする。
● 浴室と脱衣室との温度差がないようにする(22~25℃くらい)。
● 浴槽内の湯温を調節する(38~40℃くらい・患者の好みに合わせる)。
● シャワーチェア・滑り止めマットを配置する。
7)浴室の準備が出来たことを伝え、入浴を開始する。
● 患者のADLに合わせた介助を行う。
● 入浴時間は10分以内とする(体力が消耗するため)。
● 患者が一人で入浴をする場合はナースコールの位置を始めに伝えておく。
8)入浴後は全身の水分をバスタオルで拭き取る。
● 湯冷めをしないように保温する。
● 髪をタオルやドライヤーなどでしっかりと乾かす。
9)入浴後は疲労感が伴うので休息をし、脱水を予防するために水分摂取を促す。
● 点滴・創・ドレーンなどを挿入している場合は、適切に処置をする。
10)後片付けを行う。
4.観察項目
1)ADLの状態
2)入浴前後のバイタルサインの変動の有無
3)疲労感の有無
4)爽快感・満足度
5)清潔の程度・皮膚の状態