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浣腸(グリセリン浣腸)

心を込めて丁寧に、看護師である、または看護師を目指す、あなたのお話、愚痴・お悩みなどを肯定的にお聴きいたします。

かんちょう

1.目的・適応

1)自然排便が出来ない時や、手術・検査などの前処置として実施する。

2)直腸内に50%グリセリン溶液を注入することのより、腸管を刺激し蠕動運動を促進させ便を柔らかくし排便を促す。

 

2.禁忌

1)腸管内出血・腸管穿孔のある患者

浣腸液が腸管外に漏れることによる腹膜炎の誘発、グリセリンの吸収による溶血、腎不全を引き起こす恐れがある。

2)下部消化管術直後の患者

蠕動運動の亢進により、縫合部が解離する恐れがある。

3)嘔気・嘔吐、激しい腹痛など急性腹症がある患者

症状が悪化する恐れがある。

4)全身衰弱の激しい患者

浣腸により衰弱状態を悪化させ、ショックを起こす恐れがある。

 

3.慎重投与

1)腸管、肛門に炎症や創傷がある患者

出血を促し、グリセリンが吸収される事で溶血、腎不全を起こす恐れがある。

2)腸管麻痺がある患者

蠕動運動亢進により症状が悪化する恐れがある。

3)重症の硬結便がある患者

腹痛が増悪し、効果が得られない可能性がある。

4)脳圧亢進、重篤な心疾患がある患者

症状を悪化させる恐れがある。

5)乳児

反応が確認しにくい。

6)妊婦

安全性が確立していない。

7)高齢者

脱水症を起こしやすい。

 

4.必要物品

ディスポーザブル型グリセリン浣腸(量は医師の指示に従う)、潤滑剤(オリーブ油、ワセリン)、ディスポーザブル手袋、処置用シーツ、トイレットペーパー、バスタオル

 

5.実施前

1)患者に浣腸の目的、方法、排泄場所を説明し同意を得る。 

2)浣腸の適応の有無、根拠なく連用していないかを確認する。

・ バイタルサイン測定、最終排便日・排便状況、腹部膨満の有無、腸蠕動音の聴取

3)排尿を済ませてもらう。

4)環境の整備をする。

・ カテーンを閉め羞恥心に配慮する。

・ 臀部の下に処置用シーツを敷く。

・ 患者にバスタオルを掛け、肛門部を露出させる。

5)浣腸液を直腸温(37.5~38℃)よりも少し高めの温度(約40℃)に温める。

・ 約40℃位が、腸粘膜を刺激する適温である。

・ 温度が高過ぎると腸粘膜が損傷、低過ぎると毛細血管が収縮し血圧上昇、悪寒などを引き起こす恐れがある。

 

6. 援助の実施

1)患者に左側臥位になってもらい、膝を曲げてもらう。

(直腸の解剖学的に左側臥位がスムーズに浣腸液を流入出来る)

*立位では絶対に行わない。(直腸穿孔の危険がある)

2)グリセリン浣腸のチューブのキャップを外し、潤滑剤を塗布する。

3)容器内の空気を抜き、患者に口呼吸をしてもらい、肛門部に6~7cmゆっくりと挿入し浣腸液を注入する。

(利き手と反対の手で肛門を開きながら行う)。

4)注入後、ゆっくりと抜き、肛門部をトイレットペーパーで約3~10分圧迫する。

5)浣腸後、すぐ排便をしないように説明する。便意が強まるまで我慢してもらう。

6)排泄を行う。

・ トイレで排便を行った場合は観察のため、流さずナースコールで呼んでもらうよう説明する。

 

7. 観察項目

1)反応便の量・性状、腹部膨満感、残便感の有無、腸蠕動音の聴取

2)バイタルサイン測定

3)顔色、気分不良の有無 、嘔気・嘔吐の有無

*高齢者は脱水、虚弱な人はショック状態を起こす恐れがあるので注意する。

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